東海構造研究グループ(略称SGST)は東海地方の産・官・学の立場を異にする、技術者・研究者の交流による土木構造物に関する調査研究を通して、地域の活性化に寄与しています。
代表あいさつ

この度、SGST代表を仰せつかりました。微力ではございますがSGSTの発展に尽力させていただきます。
これまでの定期研究会のテーマとしてもしばしば取り上げられてきた、南海トラフによる想定外の地震に対する橋梁の耐震技術の高度化、新技術の開発、および、橋梁の老朽化に対応する維持管理に関する管理手法や技術の高度化などは今後もメインテーマとして引き続き取り上げられるものと考えております。また、チャットGPTなどでも話題となっておりますAI技術に関しまして、われわれの関連業界にも大なり小なりの影響が表れ始めていることかと思います。AIに代表される新しいデジタル技術の動向やその活用法にもアンテナを張っていただき、新たなデジタル技術を適切、かつ、積極的に有効活用していくことが今後の業界の発展のためにも重要ではないかと考えております。
幸いなことに令和5年5月8日から新型コロナウィルス感染症が5類感染症に移行したため、定期研究会も以前のような対面形式での実施が可能となりました。会員のみなさまにおかれましては、定期研究会やその後の懇親会に積極的にご参加いただき、会社と会社間、会社と大学間、大学と大学間などのざっくばらんなコミュニケーション場としてもSGSTを有効活用いただきたいと考えております。
最後に、令和5年度でSGST発足から45周年目を迎え、その記念事業を10月に実施するよう企画いたしております。会員のみなさまにおかれましては、45周年記念に是非ご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
代表 川西 直樹
新着情報
SGST45周年記念 シンポジウムのご案内
皆様におかれましては、ますますご清栄のことと心よりお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、SGST発足45周年を記念して、シンポジウムを開催致します。会場には限りがございますので、早めのご応募をお願い致します。
主催:SGST(東海構造研究グループ)
日程:2023年 10月20日(金)
時間:14:30~17:00(懇親会:17:30~20:00)
※会場参加の場合、受付は13:45開始となります。
会場:ホテルメルパルク名古屋 2階 平安の間
(懇親会の会場は3階 カトレアの間を予定しております。)
〒461-0004 愛知県名古屋市東区葵3-16-16 TEL:052-937-3535
交通アクセス
・地下鉄東山線千種駅1番出口より徒歩約1分。
・地下鉄桜通線車道駅より徒歩約5分。
プログラム
14:30-14:35 開会の辞 SGST代表:川西 直樹様(豊田工業専門学校)
14:35-14:40 挨拶 SGST名誉代表:福本 唀士様
(名古屋大学名誉教授、大阪大学名誉教授)
14:40-15:00 特別表彰 大日コンサルタント(株):坂井田 実様
15:00-15:50 基調講演1 名古屋高速道路公社:森下 宣明様
『名古屋都心アクセス事業における取り組み紹介 』
15:50-16:00 休憩
16:00-16:50 基調講演2 名古屋産業科学研究所上席研究員:伊藤 義人様
(名古屋大学名誉教授、岐阜高専名誉教授)
『若手土木技術者へのエール ―私の45年間の教育研究経験から-』
16:50-17:00 閉会の辞 SGST幹事長:林 栄人様(日本車輌製造(株))
17:30-20:00 懇親会
司会:SGST担当幹事:小塩達也様(名城大学)
開催方法:会場とオンライン併用
参加費:一般→シンポジウム会費:2500円、懇親会費:2500円
※学生は無料。オンライン参加者の会費も上記と同様。
申込締切:10月13日(金)
申込方法:参加希望の方は下記URLからアンケートのご入力をお願い致します。
https://forms.gle/aB5AjoUzVnrKQbLD8
留意事項
・募集は正(特別)会員及び学生を対象としております。
・会場の都合上、先着120名で応募を締め切らせていただきます。早めのご応募をお願い致します。
※オンライン参加については定員の締切りはございません。
・本シンポジウムは全国土木施工管理技士会連合会CPDSプログラムに認定されており、単位を取得できます。
【対面参加者向け】
・当日は受付にてお名前をお申し出ください。また、参加費の支払いもお願い致します。
(参加費は現金のみとなっております。支払い後は領収書を手渡し致します。)
確認後、記念冊子を受付にてお渡しする予定です。
※準備の都合上、発表後日郵送する可能性もあります。また、SGSTのHP上にもWeb冊子を掲載致しますので、Web冊子希望者はHPから各自ダウンロードをお願い致します。
【オンライン参加者向け】
・ 参加費は下記の口座に振込をお願い致します。振込頂いた方に、開催日の1週間前を目途にZoomのURLを送付致します。
振込口座:(株)八十二銀行 名古屋支店(店番号:711)
普通預金口座 口座番号:185297
口座名:東海構造研究グループ
・記念冊子の紙媒体希望者は発表後日郵送致します。Web冊子希望者は各自HP上からダウンロードをお願い致します。
問合先:SGST事務局(日本車輌製造(株) 輸機・インフラ本部 山本 昂平)宛
TEL:0569-22-7603 FAX:0569-22-7674 E-mail:sgst@n-sharyo.co.jp
【SGST事務局より案内】
※この度、当グループ常任理事 山田健太郎氏が下記の書籍を出版することに
なりましたので、ご案内します。
『溶接構造物の疲労の基礎 ―道路橋について―』
山田 健太郎 名大名誉教授 Ph.D.著
発行予定日:2023/09/中旬
URL:https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339052800/
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内容紹介:
繰返し荷重を受ける鋼構造物では,しばしば疲労が問題となります。本書では,特に鋼道路橋の溶接継手を対象として,その基本的な疲労挙動を解説します。本書の内容は,鋼道路橋以外の溶接構造物に適用することも可能です。
本書は,つぎの3部で構成され,疲労の基礎を理解して,疲労照査に応用する観点からまとめられています。
第Ⅰ部 溶接された鋼構造物の疲労強度 ─基礎的な考え方─
疲労の勉強を始める方は,まず第Ⅰ部で全体像を把握して欲しい。ここでは,溶接鋼構造物の疲労耐久性の評価に関する全体の流れを説明します。
第Ⅱ部 各種の溶接継手の疲労挙動 ─基礎から応用へ─
疲労強度は,溶接継手の形状によって異なるS-N曲線で表現されます。そこで,各種の溶接継手の疲労試験結果から,それらの疲労挙動を比較して,疲労耐久性に影響するパラメータについて解説します。
第Ⅲ部 道路橋の使われ方と損傷事例 ─作用する繰返しの外力と疲労き裂─
ここでは,筆者が関わった道路橋やその付属物を対象として,疲労損傷事例とその対応について概説します。既設の道路橋は,設計や製作,架設,供用中の維持管理など,それぞれが異なる経歴を持ちます。そのため,疲労の知識だけではなく,設計から維持管理に至る一連の流れも念頭に,耐久性や補修・補強について考える必要があります。
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